• 勇猛果敢な武者のごとき姿

地蔵院が所蔵する木造不動明王立像は、像高53.3㎝・古色・玉眼。1970年代後半の調査により、その価値が認められ、運慶・快慶を輩出した鎌倉時代「慶派」の仏師が製作した逸品として、1980年3月に埼玉県指定文化財となりました。
鎌倉時代初期の慶派仏師による木造不動明王立像は、宝剣を持つ右手を振り上げ、頭髪が背後からの風になびくという、日本国内の不動明王像の中でも唯一無二とも言える造形をしています。
また、鉈彫りが施されていることも特徴で、これも他に例が見受けられない表現を用いています。
このような独自の造形を持ちながらも、勇猛果敢な武者のごとき印象や明快で実存感にあふれた表現、そして不動明王像にはめずらしい運動感に富んだ体勢といった特徴を高次元でまとめあげています。
これらのことから、地蔵院の木造不動明王立像は清新な作風を持つ佳作として評価されています。

また、壇信徒のご協力により2017年には「不動堂」が完成し、運気のよいお姿のお不動さまをご安置し、毎月28日に護摩祈願を行えるようになりました。川口での御祈願は、ぜひ地蔵院の不動護摩をご参詣ください。